雪国に暮らしているRISUです。
毎年12月のある日の朝にふと起きて寒さを感じて窓の外を見ると、外は真っ白な世界に変わっています。
いよいよ冬がやってくるとき、前触れもなくいつの間にか雪が静かに降り続けて、朝になると昨日までの世界とがらりと変わってあたり一面が真っ白になるんです。
降り始めの雪を見ながら、今年もやっぱり冬がくるんだなあとしみじみ感じながら、雪国ではこれからくる厳寒な冬を過ごすための準備がはじまります。
私が住む雪国は、東北の北側に位置します。
毎年12月のクリスマス頃に雪が積もり始めて、クリスマスにはホワイトクリスマスそのものの景色になります。
街中のイルミネーションが光り、真冬の景色をより一層美しくみせてくれます。
ここではそんな雪が降る地域の「雪国の暮らし方!雪が降るメリットとデメリットについて」お知らせします。
目次
雪国の暮らし方
先に、雪国の朝からの1日をどんな風に過ごしているのか、お知らせします。
朝から雪かき
雪国で暮らすと、朝は雪かきから始まります。
雪が毎日のように降り続くので、毎朝雪かき、雪下ろしからのスタートです。
雪かき専用の、スコップやスノーダンプは必需品です。
お庭や通路が広い場合は、除雪機があると便利です。
そして、車に積もった雪よせと、駐車場の雪かきが必要になります。
雪が降る地域は田舎なので、電車通勤などよりも、マイカーで出勤をする人がほとんどなので、運転する前に毎朝車の上や車の窓に積もった雪を落とす作業が日課になります。
特に窓ガラスは凍ってしまうので、解氷スプレーなどで氷をとかしたり、暖機といって車のエンジンを温めて、更に温風で車内を温めないと車を運転することができません。
そのまま運転したら、雪で前が見えないからです。
車は寒冷地仕様
車も寒冷地仕様になります。
車の上に積もった雪を落とさないと、車の上に雪を積んで運転している状態になり、途中雪が溶けてきたときなんかは、信号でブレーキを踏んだ時に上に積もった雪が目の前の全面ガラスに落ちてきて前が何も見えない状態になってしまって危険です。
私も、面倒だったり急いでいたり、車の雪かきを怠ったことで何度か、運転中に雪が落ちてきて全く前が見えない危険な状態になった経験があります。
そう雪が降ると、降る前より1時間ほど早起きをしないと普段のスタートできる時間に間に合わなくなるので、冬は自然と生活リズムが変わってきます。
少し早起きをして生活のリズムを調整して変えていかないといけないんです。
朝の雪かきが終わったら、会社へはマイカーで通勤がほとんどなのでここからが大変なんです。
朝の通勤ラッシュになるのですが、雪のため道路状況が変わって道路幅がせまくなって速度もあげられずに更に滑らないようにノロノロ運転になるので、あちこちで交通渋滞がはじまります。
いつも10分かかるところが30分かかったり、10分で行ける距離でも冬の雪の日の朝は1時間かかったりすることがよくあります。
ですから、朝の通勤時間ずらしてを、1時間はやくに家を出発するようになります。
そして、会社につくと、次は会社の駐車場の雪かきから始まります。
どこの会社でも駐車場の雪かきで社員がそろって雪かきをしています。
社員用の駐車場とお客様用の駐車場の雪かきが必要です。
ここまでで、この雪かきという作業は、駐車場にカーポートや、車庫があることで軽減されるので、雪国に住む場合は、車のカーポートがあるところを選んだり、車庫付きの住宅にお住まいになることをおすすめします。
そして、会社では事務職なら社内で仕事をするので問題はないのですが、営業マンは営業車の雪下ろしも必要になります。
そして雪が降る中、営業車で営業先を回るのですが、滞在時間1時間もあるとまた雪が車に積もってしまうので車に戻ったときに、車の雪下ろしをしてまた次の営業先をまわります。
外回りでは、雪下ろしを繰り返します。
会社を退社するときも、帰宅する際にまた、マイカーに積もった雪下ろしと車の暖機をします。
そして、マイホームについたとき、駐車場に降り積もった雪の雪かきをして車を駐車します。
雪かきのを1日に何度も行いながら過ごします。
雪が降ることで、雪国に住む人の1日のスタイルが変わります。
すごく大変なんですが、これは雪国に暮らす人々には、昔から身についている当たり前の過ごし方になってます。
そう朝に窓の外を眺めるのは、そんな1日を迎えるため、心の中で雪に対する覚悟と準備をしているんですね。
真っ白な雪がきれいで世界が変わる時、雪国で暮らす人々は、当たり前に1日のリズムも変わるんです。
車にはエンジンスターター
ここで、車にはエンジンスターターをつけていることで、雪かき作業が軽減されるので、雪国で車を持つときは、是非エンジンスターターをとりつけることをおすすめします。
そして、雪が降らないと仕事がなくなる人もいます。
除雪作業をする人たちがいます。
スーパーや病院、人が集まる場所、駐車場がある場合は、除雪作業が必要になります。
雪で道路が走れなかったり、通れなかったり、駐車できなかったりしないように、雪が降る日は毎日各道路や駐車場で除雪作業車が朝早くから稼働しはじめます。
除雪車が来ないと、朝も駐車場からでられなかったり、道路と通路の境目が分からなくなって事故をおこしてしまったりするので雪がふったら、雪を寄せてが必ず必要になります。
でも、雪はいつかとけてなくなってしまうのに、不思議ですよね。
とけてしまう雪を除雪することに、悩まされてしまいます。
結構な労力とお金もかかります。
雪を溶かす装置を開発してくれる人があらわれますようにといつも願ってます。
雪国で暮らすメリット
雪国で暮らしていて、良かったなと思うこともたくさんあります。
幻想的な雪景色
まずは、四季がはっきりしているので、季節の移り変わりを体感でしっかり感じれるところが一番です。
冬=雪
きれいな、幻想的な雪景色を見ることができます。
山々の樹木に雪が降り積もり、雪にうめつくされた雪山には、樹氷と呼ばれる素敵な景色を見ることができます。
一面、真っ白な世界を見ることができます。
冬の夜の静けさと、しんしんと降り積もるという言葉通り、空から静かに小さな雪のかけらが永遠に落ちては白い世界を作り上げる景色はとても幻想的です。
しんしんという音があることをご存じでしょうか?
本当に静けさの中、雪のふる音の表現ってしんしんを感じることができるんです。
雪が降り、雪を手のひらでうけ、そのまま空を見上げては降り続く雪をながめるなんてドラマなどでよくあるシーンですが、本当に雪が降るとそのまま空を見上げては降り続く雪の不思議な魅力に魅了されて、雪の魔法にかかってしまいます。
雪がふらないなんてことは、冬が来たなんて思えません。
もし、冬に雪がふらなかったら、今年は冬がこないのだと思ってしまうでしょう。
そして雪が降ることで、地元各地のスキー場がOPENします。
雪遊びができるので、子供も大人も家族でスキー場が賑わいます。
雪が積もる寒い中でも、ウィンタースポーツで身体を動かすことはとても大事です。
雪国では、スキーやスノボを趣味や遊びとして、友達や家族と楽しむことができるんです。
すぐそばに、スキー場があって、スキー教室もあるし、スケートなども楽しめるんですね。
雪の降る中での露天風呂
そして、雪国になくてはならないのは、温泉です。
あちこちにある温泉のほとんどに露天風呂があるので、雪が降る寒い気温のなかでも温泉につかりながら降ってくる雪を眺めます。
雪の降る中での露天風呂は最高にロマンテックです。
寒さで心底冷えた体で、温泉の熱い湯につかることは、とても至福なひと時を過ごすことができます。
そして、雪国には雪を楽しむ雪祭りがあります。
雪でつくる家、”かまくら祭り”、氷を削ってつくる雪の氷像が見られる”雪の祭典”など。
そして、冬には寒いからこそ、人の優しさや暖かさにふれることが多くなります。
訪問先では、寒い雪の中わざわざきてくれてとか、暖かい飲み物やしばしの暖を与えてくれます。
寒いからこそ、ぬぐたまれ(秋田弁であたたかくしていけ)というように、相手を思いやる言葉をいただけます。
何よりも人の暖かさにふれることができるのが雪国の一番にいいところです。
雪国で暮らすデメリット
雪国で暮らすには暖かい地域と違い、冬にお金がかかることが一番のデメリットと感じます。
冬は雪かき以外に、雪が降る前に、マイカーは冬用のタイヤに交換にします。
雪国では、マイカーのタイヤは、夏タイヤと冬タイヤが必要で、雪が降る前の12月中頃と雪が降り終わるときの3月頃、年に2回タイヤ交換を行います。
自分でタイヤ交換をする以外、スタンドや、業者さんにタイヤを交換をしてもらったり、タイヤの保管場所が必要だったりするので、タイヤの交換費用やタイヤの預かり費用がかかります。
冬はワイパーも凍ってしまうので、ワイパーも冬用へと一緒に交換をします。
そして、冬は暖房費が結構かかります。
エアコンの暖房は霜取り作業などが多くなり、エアコン暖房はほとんどきかなくなります。
灯油ファンヒーターや電気ストーブ、ガスストーブなどエアコン以外の暖房器具が必要です。
暖房器具を用意したり、稼働させるための灯油や電気代、ガス代等がかかってきます。
よく全国を転勤する方では、東北地域の寒い地域への転勤には、寒冷地手当といって暖房費が加算される会社さんもあります。
それほど、暖かい地域よりも雪国で暮らすということは、お金がかかるということなんですね。
履物も、靴底に滑り止めがないと雪の上は歩けないので冬用のブーツや長くつを用意しないといけません。
防寒着として、帽子や手袋、耳当てやマフラーが必須です。
何より、地面が凍って滑りやすくなるので、靴底に滑りとめがないと歩けません。
長靴が一番無難ですが、おしゃれなブーツも底に滑り止めがあるものを選んでくださいね。
私も、都会でかっこいい冬用のブーツを見かけて買ってみたけど、底に滑り止めがついていなくて、靴屋さんで滑り止めをつけてもらったことが何度もあります。
滑り止めのついていない靴でも靴屋さんで、底にギザギザした滑り止めをつけてくれるので、靴底がつるつるしている場合は靴屋さんへいきましょう。
雪が降ると、雪かき以外でも、家の屋根の雪下ろし作業や庭木の雪囲いなども必要です。
雪下ろしでは、よく雪の下敷きになってケガをしたり、落ちて骨折したなど雪に関する事故が多いので、自分で雪下ろしをするのもいいですが、1人ではなく複数人で互いの安全を確認できるように作業をするとか、雪かき専門の業者さんにお願いするなどすることをおすすめします。
寒さ対策をするうえで、家の中でも床暖とかこたつ等用意したり、寝る時には電気毛布や湯たんぽなどいろいろな道具を揃えて暖かく過ごせるような工夫をしています。
雪国では、雪対策、寒さ対策の為に暖かい地域では必要ないものをいくつもの道具も揃えておかないといけません。
雪国の暮らし方、雪が降るメリットとデメリットについてのまとめ
雪国の暮らし方、雪が降るメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、雪国での暮らしは寒い以外にもお金もかかり、雪が降ることで、雪国の冬の生活が想像以上に大変だと感じたかもしれません。
雪国の雪雪景色、田舎も街中も白くなり心奪われるのですが、雪国で暮らす人の作業は思っている以上に大変です。
ですが、寒い地域では、人の暖かさが身に染みて感じます。
相手を思いやる気持ちが大きくなります。
寒いことは、雪国ではみな経験しているので、相手が同じような経験をしていたら、この吹雪の中とか、寒いなか、わざわざきてくれてと、相手をいたわれるような心を持をもっています。
寒い中でも暮らせて行けるのは、そんな心暖かい人が多いからなんだと感じます。
雪国に暮らすことのメリット、デメリットについて、ここではほんの一部をお伝えしましたがいかがでしたか。
人の温かさにふれることができるので雪国で暮らすのも、悪くないものです。
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